おひさま発電所24号機
設置場所 | 京都市左京区 学校法人 聖光学園 聖光幼稚園 |
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設置日 | 2020年11月25日 |
発電能力 | 11.1kW(設置パネル60枚)CIS薄膜系 |
予想発電量 | 約11,000kWh/年 |
累積発電量 |
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総事業費 | 約518万円 |
寄付額 | 104件 837,000円 |
設置協力金 | 5件 500,000円 |
助成 | 264,500円(公益財団法人パブリックリソース財団) 200,000円(公益財団法人損保ジャパン環境保全プロジェクト助成金) |
設置施設紹介
1931年に一人の女性宣教師ヘレン・スカイルスによって開園された聖光幼稚園。松ヶ崎の自然豊かな地で子どもたちのための日曜学校から始まりました。田畑に囲まれ、山の自然と共に子どもたちを育んできました。昔も今も聖光幼稚園で大切にしていることは、「神さまが創造された生命を大切にすること」です。
設置までの経緯
聖光幼稚園は、京都五山送り火の「法の山」の麓、自然豊かな場所に位置します。園の裏山には、たくさんの鹿の家族や猪などの動物が住んでいます。その一方で、近年の自然災害には常々悩まされています。急な大雨や台風で木々が倒れ電線にかかり停電します。休園を余儀なくされるということもしばしばです。停電の間は、非常用の発電機を備えているものの、ネット環境や必要最低限の電力が賄えず、保護者への連絡もままならないという安全対策上の課題がありました。
そんなある時、福島のこどもたちを応援する団体「ミンナソラノシタ」と出会いました。福島からの園児の受け入れを検討する中で、そのメンバーの中に太陽光パネル設置により小さな自家発電所を作る支援をされている「NPO法人きょうとグリーンファンド」という市民団体に出会いました。
この出会いは、原子力発電所の事故による放射能の被害や恐れから子どもたちを守りたいという思い、そして神さまが創造された自然を保全したいという思い、園の安全対策を強化したいという思い、環境教育を保育の中に取り込みたいという思いなどの、いくつかが合致して成立しました。
(学校法人 聖光学園 聖光幼稚園 園長 松山 健作)
おひさま発電所を設置して
「光の子として歩みなさい」(エフェソの信徒への手紙5章8節)
このたび、90年目を迎えようとしている聖光幼稚園に「おひさま発電所」が完成しました。地域の皆さま、自然を愛する皆さまからたくさんのご支援をいただき、60枚の太陽光パネルと蓄電池設置へと至りましたこと、心より感謝申し上げます。
自然を愛し保全することは、神さまの創造物を守る働きです。幼稚園で環境教育を取り入れることによって、子どもたちの姿はいつも以上に豊かさと光を放つようになりました。未来を担う子どもたち、また共に生きようとする私たち大人が自然環境に責任を持ち、保全し、神さまから祝福されることによって、この世で光の子として歩むことができる世界になりますように願っています。
世界では、新型コロナウイルスによるパンデミック、貧困、飢餓、抑圧、戦争、差別で苦しむ人々がたくさんいます。この小さな働きが、持続可能で平和な世界を標榜し、築く一端でありますようにお祈りしながら、神さまと皆さまに感謝申し上げます。
完成報告パンフレットのごあいさつより
(学校法人 聖光学園 聖光幼稚園 園長 松山 健作)
おひさま発電所24号機完成報告パンフレット
メディア掲載
■2020年(令和2年)11月26日
京都新聞
「太陽光発電の光に笑顔 左京の幼稚園で点灯式」
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