ごあいさつ

“もったいない”を合言葉に取組み始めた環境学習



大宮保育所 所長 北尾育子



 子どもたちをはじめ、保護者の皆様、職員共々省エネや節電、ごみの減量など私たちにも出来るよう、「小さな事から少しずつ始めましょう」との呼び掛けに、多くの皆様方にご賛同並びにご支援をいただき、京都ライオンズクラブ様・きょうとグリーンファンドの皆様他たくさんのサポーターの皆様方のお力添えのお蔭をもちまして、環境学習の拠点となるべく「おおみやおひさま発電所」が完成する運びとなりましたこと、誠に有難く深謝申し上げる次第でございます。

 当園は、昭和48 年の開園以来、近隣にある船山や賀茂川など自然に恵まれた環境の中で、動物や植物の命を大切にする元気な子どもに育つことを願い、保育を実践してまいりました。この“おひさま発電所”設置を機に、更に自然を愛し、生命の大切さ尊さを子どもたちと共に考え、学びあえる保育環境 〜 大宮保育園 〜 となれることを願っております。そして、未来永劫続く生命のために美しい地球環境を残し、安全な環境の下で安心して生活できる明るい未来を子どもたちに継承したいと願い、今後とも皆様と共に環境学習などを通して「環境を考える発信基地」でありたいと存じます。ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。





大宮保育所について



きょうとグリーンファンド理事長 板倉 豊



 環境の「環」という字は「わ」という意味もありますが、大宮保育所のおひさまパネルの設置にあたってつくづくその意味の持つ不思議さを感じます。といいますのも大宮保育所と「きょうとグリーンファンド」の出会いは、板倉が西京区の西京塾で環境担当委員をおおせつかっている時に福祉担当委員のT さんと同席し、どこか福祉関係団体でソーラーパネルを設置していただけるような、環境問題に積極的な団体をご存じないでしょうかと、ふとつぶやいたことから始まりました。その時即座にT さんから「大宮保育所」をご紹介いただきました。たまたまそのころ「きょうとグリーンファンド」が京都市からいただいた「京都環境賞」授賞の席で雑談のおり、副市長さん(元民生局長)から大宮保育所の北尾園長のことを話題に出され、不思議な「縁えにし」を感じました。

 この地球環境は「未来の子ども達からあずかったもの」という言葉はけだし名言で、子ども達が集う保育所におひさまパネルを設置することは、我々大人達が未来の子ども達にこの約束を実行する大事な機会になると思います。

 大宮保育所が地域の環境問題解決の拠点となるよう「きょうとグリーンファンド」もさらに協力を続けます。ともに環境問題を考えていきましょう。
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おおみや おひさま発電所ができるまで

2006年1月14日おひさま発電所ができました!

ここでは大宮保育園におひさま発電所ができるまでの取り組みを紹介します。



まずは学習会



おひさま発電所づくりをはじめるために、まずお勉強です。「おひさま発電って何だろう?」「環境問題とは?」

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夏祭りでのPR



保育士手づくりの展示パネル。「命を壊しているのは人間、守るのも人間……」こういう気付きを大切にしていきたいですね

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食べ終わったら容器をちゃんと返そうね! お皿を何度も使ってゴミを出さないように努めています。

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おひさまの力で噴水が勢いよくふき出します。パネルを陰にすると……アレッ!? 噴水が止まっちゃうよ。おひさまの力って不思議だね。

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おひさまパワーでミッキーのおもちゃも元気よく動き出します。

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強力ゴミ分別! 手づくりのゴミ箱に来場者もしっかり分別。園だけでなく、地域全体に分別の習慣が広がるといいですね。

ゴミ箱





エコライフチェックに挑戦! 普段どのくらいCO2 を出しているのかがわかります。「やっぱりシャワーが……」

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みんなでつくろう



おひさま発電所づくりに協力していただいた方に「ありがとう」を伝えます!

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大宮保育所オリジナルの表示盤をみんなで選びます。「さて、どのデザインがかわいいかな?」

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真っ白なパネルの裏にみんなでお絵描き! これはみんなのパネルなんだよ。きっといい思い出になるでしょう。

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いよいよ点灯式!



腹話術ならむずかしい環境問題も楽しくわかる! しんちゃんやカエルくんと一緒に地球のためになる生活をしていこうね。

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おひさまパネルを屋根まで運ぶおひさま発電の会社のおじさんたち。

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ペッタン、ペッタン!!  みんなで力を合わせておもちをつきます。するとあ.ら不思議、おひさまの力で光り輝く大きなかがみもちのできあがり〜!

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おひさま発電のパワーを教えてくれる表示盤のお披露目。雨降りだけどちゃんと小鳥さんの電気がついているね。

おひろめ

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おひさまの光をたっぷりたくわえた栗の木のプレート(発電所看板)が贈呈されました。

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元気よく環境のために“おやくそく”をしました。すると「かがみもちの電気ももったいない!」と叫ぶ子どもの声。うれしいハプニングでした。

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大きなパネルが子どもたちを見守ります。こんな暮らしが地域に広がっていくといいですね。

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おおみおや おひさま発電所の概要

■事業の概要



 この事業は、京都ライオンズクラブ50 周年記念事業として、公益信託「京都ライオンズクラブ地域社会奉仕活動助成基金」の助成を受け、社会福祉法人京都社会福祉協会(保育所)とNPO 法人きょうとグリーンファンドが協力して、京都市北区にある大宮保育所の屋根に、市民共同で太陽光発電設備を設置したものです。

 事業費は大宮保育所の資金のほか、きょうとグリーンファンド「おひさま基金(市民からの寄付)」・公益信託「京都ライオンズクラブ地域社会奉仕活動助成基金」からの助成金・独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの補助金で賄われました。

京のアジェンダ21 フォーラム、京エコロジーセンター、京都府地球温暖化防止活動推進センターの後援、NPO法人気候ネットワーク、NPO法人環境市民の協力をいただきました。

 設置後は、大宮保育所・きょうとグリーンファンドが協力して環境に関する学習を進めていきます。





■発電所データ





○設置場所:京都市北区

 社会福祉法人 京都社会福祉協会 大宮保育所

○設置日:2006 年1 月14 日

○発電能力:10kW 規模

○発電量:約10,000kWh/年

○総事業費:約1,100 万円

○寄付額:163 件(個人/ 団体) 82 万円

○寄付募集期間:2005年8月1日〜2006年1月31日

○交付を受けた補助金:

・京都ライオンズクラブ助成金 250 万円

・ NEDO/地域新エネルギー導入・省エネルギー普及促進対策費補助金 384 万円





■社会福祉法人 京都社会福祉協会 大宮保育所





 大宮保育所は、昭和48年10月の開園以来、多くの皆様方の暖かいご支援のお陰で33年を迎えようとしております。

 開園当初より「友だちと楽しくあそび、心豊かで思いやりのある子に育つ」を保育目標に、山や川など自然に恵まれた環境の中で、動物や植物の命を大切にする元気な子どもに育つことを願い保育を実践してまいりました。

 近年のオゾン層破壊や温暖化現象による異常気象など、地球環境が脅かされている現状ですが、次代を担う子どもたちに、安全な環境の下で安心して生活できる未来を残すため、「おひさま発電所」を設置いたしました。当園が子どもから大人へ、そして地域へとみんなで地球にやさしい環境を考える発信基地となれることを願っています。
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